乳がん体験記

1.乳がん発覚まで

私の会社の健康診断はありがたいことに30歳から婦人科検診を無料で受けることが出来ます。 2009年に30歳で初めて受けた乳房検査でB(略正常)判定の「右乳腺のう胞症」と診断されました。
その際はB判定は軽度の変化で健康上問題ないとされていたので、正直気にも留め作戦ていませんでした。
翌年も同じB判定でしたので気にしませんでした。

翌々年の2011年にはC判定で「乳房異常エコー」と診断され、ちょっと心配になった私は以前子宮内膜症の手術を受けたことのある東京医科大学病院へ再検査へ行きました。
先生の触診とマンモグラフィー検査を受け、結果はおそらく水が溜まっている状態で問題ないとのことでした。
定期健診は受けるようにし、経過観察という結果に一安心しました。

しかしその翌年2012年の健康診断でD判定(要精密検査)という結果を受け、大変不安になった私は、前回とは違う病院へ行こうと考えました。
しかし、昨年大学病院で検査を受けていたため、それよりも詳しく調べてくれる病院があるのかも分かりませんでした。
そこで生命保険会社に勤務する友人にアドバイスを求めたところ、「がん診療拠点病院」から探してみてはどうかと言われました。
以前検査に行った東京医科大学病院もこの拠点病院であったことは、この時に知りました。

自宅からさほど遠くなく、紹介状がなくても予約が取れる病院を探したところ、がん研究会 有明病院が該当し、2013年の1月に予約を取ることができたため、診察に行くこととなりました。
有明病院でもエコー、マンモブラフィー、触診の検査をしてもらいましたが、結果は前回同様、問題のあるのう胞ではなさそうという見解でした。
しかしそれでは病院を変えて検査にやってきた意味がないので、「マンモトーム生検」をやってみましょう、と医師より提案され5月にその検査を受けました。

マンモトーム生検は局所麻酔をして、超音波画像を見ながら、針を刺して疑わしい組織を採取する検査です。
私は気楽に構えていたのですが、1時間程時間を要するしっかりとした検査でした。私は気楽に構えていたのですが、1時間程時間を要するしっかりとした検査でした。
麻酔はしっかり効いていますので、特に痛いということはありませんでしたが、検査後は安静にしている必要があります。

この検査をして問題なしというお墨付きをもらって安心しようと思っていたのですが、検査結果を聞く診察日の前日に有明病院より電話がかかってきて、採取した細胞をもっと深く切り取って詳しく検査をしたいので、もう少し時間がほしいと言われ、診察予約が1週間程先延ばしとなりました。
私はこの時点でも気楽に考えており、心配する主人に気にしすぎだと笑い飛ばしていたのです。